シンボルマーク

概要

KMCのシンボルマークは1936年/昭和11年卒の吉村正先輩のアイデアによる帆船です。 「KMCもいつの日か海外に飛躍せんとの願いをこめて作られた」とのことです。 印刷物への使用の他、ワッペンや指輪、海外演奏旅行用に作った半被(はっぴ)等にもデザイン化されました。

100周年事業の一環として、これまで流動的であった帆船の意匠を統一し、デジタルデータとして作成致しました。

帆船の変遷

43 初出の第43回

帆船が初登場したのは1934年/昭和9年の「第43回 大演奏会」です。
この帆船は、マストが3本あり、帆に関しては船首側より順に
・ボウスプリット(bowsprit 斜檣)に横帆1、
・フォアマスト(foremast 前檣)に横帆1、
・メインマスト(mainmast 大檣)に横帆2、
・ミズンマスト(mizzenmast 後檣)にラテンセイル(latin sail)タイプの縦帆1、
ということで帆船の種類としてはバーク(barque, bark)、 船型としてはキャラック船(Carrack)であると思われます。

49 異色の第49回

以降、節目等で何回かデザインが変わったり戻ったりしています。
1937年/昭和12年の「第49回 大演奏会」のプログラム冊子に使用された帆船マークは真横からではないデザインで、とてもユニークです。 以降使用されていないので、KMCの歴史の中でも恐らく唯一の使用例と思われます。

第74回から第79回は毎年デザインが変化しています。 デザイン好きのメンバーがいたのか、あるいはオリジナリティを主張する時期だったのでしょうか。 この間に「KMC」の文字書体も Serif 系から Sans-serif 系へと変化しています。

第82回はオリジナルデザインが使用されています(ただしミズンマストの旗がなくなっている)。第82回以外にも、オリジナルデザインに戻ったり、第74回~第79回のデザインが復活したりもしています。

74 75 76 77 78 79 毎回変化した第74回~第79回
82 第82回
86 第86回

そして(ここには第86回のものを掲載しましたが)第84回に現在のデザインのベースとなるデザインが登場しました。

以降21世紀初頭までこのデザインがコピーにコピーを重ねて使用されました(原版が行方不明の為)。 その結果、輪郭がぼやけ、「KMC」の文字がかすれ、マストや縄の細部がつぶれ、中心線もずれ・・・という大変悲しい姿になってしまっておりました(「なんだか沈みそう」との声も!)が、 100周年を迎えるにあたり、ベクターグラフィックスとして起こしてもらい、さらに新しくエンブレムもデザインしてもらって、今後はこちらを使用することになりました。 再整備された帆船に乗り込み、KMCはこれからも航海を続けます。

Current Emblem 現在の公式マーク、エンブレム